2013年8月アーカイブ

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蝉の幼虫は巣穴から出てきて、羽化までの絶対時間の中で天敵から身を隠すための最適な場所を必至に探すらしい。その結果、樹の幹であったり、民家の門柱や壁であったり、木の葉の裏であったりする。
銀杏の葉に残された抜け殻は風が吹くとゆらゆらと揺れ、まさに空蝉そのものの姿を垣間見るような気分にさせられる。
日本ではもののあわれのイメージが強いが、中国では古くから生き返りや復活の象徴とされ、古代ギリシャでは装身具などに美と幸福そして平和の象徴としてセミのデザインがある。
写真:今年はじめて観たセミの抜け殻。渋谷区の金王神社


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あまりに近い! 本州と九州

先日久しぶりに関門海峡を渡った。初めて訪れる人は、手にとるように近い本州と九州の距離に、まず驚くであろう。狭い所ではわずか700mにも足らない関門海峡は、言わずと知れた源平合戦壇ノ浦の戦いの舞台で、潮流の変化が激しく、そのことが源平合戦の勝敗に影響したともいわれている。

果たして眼前の潮の流れは確かに激しそうに思える。

この海峡を眺めていると、古来より海上交通の要所であるということが、不思議と実感できる。太平洋戦争末期には5000発の機雷が米軍によって設置されたという。図らずも今日、発見された機雷が爆破処理されたとのニュースがあった。

この海峡は戦いの歴史なのである。ところで、武蔵と小次郎の決闘で有名な巌流島もこの海峡域にある


写真:本州下関側から北九州市を望む

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