2011年8月アーカイブ
取り立ててどうってこともない住宅街の坂路だが、こにの坂が落語「目黒のさんまと縁の深い爺々が茶屋のあった茶屋坂と言われれている。(噺の舞台は、実際にはこの近くにあった目黒元富士辺りとも言われる)
この坂を下ると目黒川があり、かつては品川から船の行き来があったそうで、きっと新鮮なさんまも運ばれていたのであろう。
中目黒駅の近くに、整備されてはいるがその河岸の遺構を見ることができる。川の博物館もあり、興味のある方はぜひ。
この坂を登り切った辺りからの眺めを、広重は「名所江戸百景」に描いているが、遠くに丹沢山系大山、さらに向こうには富士を望み、手前には耕地が広がりなんとも景観の良い豊かな田園風景が広がってる。
目黒は江戸の郊外であった。
![爺々が茶屋.jpg](http://www.djapan.co.jp/djlog/assets_c/2012/04/%E7%88%BA%E3%80%85%E3%81%8C%E8%8C%B6%E5%B1%8B-thumb-200x112-152.jpg)